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2011年06月05日

西岡範敏 2011年6月5日放送

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ボクはミニぶた
                
西岡範敏


ボクはミニぶた。12才。体重は80キロ。結構でかいよ。
ミニぶたが大人になって80キロはめずらしくないのかなぁ。
普通のぶたが、だいたい200キロ。それに比べてのミニぶたなんだ。
ボクからするとボクがぶたで、彼らが超デカぶた。
でもボクが後だから仕方ないね。
プチトマトもトマトにくらべてのプチトマト。
ちなみにゾウの赤ちゃんは生まれたてでも100キロくらいだからね。

ボクはミニぶた。前世はヒト。ホモ・サピエンスだった。
チャールズ・ミンガスは直立猿人で、
アウシュビッツ・ノイバウンテンは半分人間。
どちらも代表作で最高傑作。
今のボクのフェイバリット。ミニぶたフェイバリット。

話がそれました。
例えば星の名前がそう。恐竜だってほら、見つけた人の名前がつくでしょ。
犬だってネコ目イヌ科だからね。
ヒトがヒトのために名前とか属性とか。
ヒトよりもみんな前から存在するんだけどね。
ボクは一番うしろの方。ヒトより後。
ルーツはイノシシで、ヒトによる品種改良の賜物。
だから存在自体がヒトの後なんだ。やだねぇ。
最も悲惨な例がナントカモドキ。
ドジョウの仲間なのにアユモドキとかね。
知らんちゅうねん。

ボクはミニぶた。体重は80キロ。
あんまりかまってくれないと冷蔵庫あけちゃうよ。
相方はボクが怒られながら喜んでいる態度が気に食わないらしい。
それでもなんにも無いよりはいいよ。
ボクは極度のかまってちゃんだからさ。
ボクの顔見て欲しい。話しかけて欲しいのさ。

相方は今でも一緒に寝てくれる。
もはやかわいくもないボクだけどそれだけは感謝してる。
それが無かったらボクはきっと気が狂う。
キバだって生えてんだよ。
口のまわり触られるのやだから、伸ばしっぱなしになっちゃって。
むかしはかわいかった。

ボクはミニぶた。散歩がてら立ち飲み屋に来たよ。
土曜日のいつもの散歩コース。
ターミナル駅のオフィス街から少し離れた立ち飲み屋。
夕方4時半から空いてる。
周りの視線から感じる。
ボクのこと、もはや誰もミニぶたとは思ってないさ。
体重80キロだからさ。ちなみに体脂肪率14%。
だからなにか。いい味だしてるよ。
あ、ぎんなんあるじゃん。たのんで、ぎんなん。
ぎ〜んなん!ぎ〜んなん!

土曜日はいつもここにくるんだ。
相方はます酒を手でからめとるように、
くちびるをちょっととんがらせて飲む。いつもの土曜日。

相方は55歳。女。会社員。ホモ・サピエンス。
ソーシャルマーケ、ストラテジー局、すぐやる課、専任課長。独身。
ボクと一緒に住んでるから、彼と外泊も出来ないし、お持ち帰りの男の子もうちに来ない。
たぶんね。

やった、来たよぎんなん。
いただきます。じゃ、このへんで。
さようなら。



出演者情報:柴草玲 http://shibakusa.kokage.cc/
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posted by 裏ポケット at 23:00 | Comment(0) | TrackBack(0) | 西岡範敏 | 編集 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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