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コピーライターの裏ポケット
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2013年04月07日
安達和英 2013年4月7日放送
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安達和英
設問4 現在のあなたを形成している、
人生のエピソードを挙げてください。
あれは、小学2年生の秋のこと。
国語の授業中、私はひとしれず、尿意と戦っていました。
当時の担任だった真知子先生は、
授業中トイレにいくと、ものすごく怒るかたでした。
みんなから優等生に思われたい私にとって、
おしっこをするために先生に怒られることなど、あってはなりません。
じーっと時計を見つめ、
「早く進め〜、早く進め〜」と
Mr.マリックの手振りをまねして力を込めながら、
ひたすらおしっこをガマンしていました。
しかし、想いとは裏腹に、
まだまだ容量の少ない小学2年生の膀胱は、
パンパンにふくれあがっていきます。
全身の毛がゾワッとよだち、ブルブルっと思わず身震い。
額からは、おしっこくさい冷や汗が大量に吹き出してきます。
「もう限界だ!あきらめて、トイレに行こう。
いいじゃないか怒られたって。」
「いや、待て!あと20分だぞ?
そのぐらい我慢できるだろ!優等生だろ!?」
「やっぱりもう限界だ!さようなら、優等生!!」
迫りくる尿意に負け、いよいよ立ち上がろうとした次の瞬間、
私の頭に、1つのアイデアが降りてきました。
“ちょこっとだけ、おしっこを出してみる?”
たしかに少量のおしっこなら、
ブリーフ、さいあく、半ズボンの生地が吸収してくれるため、
先生やみんなにバレることはありません。
また、ちょこっと出すことによって膀胱にゆとりが生まれるため、
ガマンする苦しさは大幅に軽減されます。
私はすぐさま、このアイデアを実行することに決めました。
慎重に。慎重に。全神経を、自分の分身に集中させて。
先ほどからずっと緊張させ続けている筋肉を、
一瞬だけゆるめて、すぐにまたキュッと緊張させるイメージ。
一瞬ゆるめて、キュッと緊張させるイメージ。
一瞬ゆるめて、キュッ。
一瞬ゆるめて、キュッ。
一瞬ゆるめて〜〜、キュあーーーーー
あぁあぁあぁあーーーーーうぁーーーーーー
私はこの経験から、中途半端な選択肢は、
一番良くない結果をもたらすことを学びました。
やるか、やらぬか。出すか、出さぬか。
その後の人生で培ってきたオールorナッシングの精神で、
御社のビジネスに貢献していきたいと考えています。
出演者情報:柴草玲 http://shibakusa.kokage.cc/
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